シーズン3

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オレゴン州ポートランド市警察殺人課の刑事ニックは、街中で、美しい女性が瞬間的に魔物のような恐ろしい顔に変貌するのを目撃。実はニックは人間に紛れて存在している“魔物(ヴェッセン)”を狩るグリム一族の末裔であり、グリムとしての能力が覚醒したのだった。
ヴェッセンに恐れられるグリムだが、ニックの親友は狼型ヴェッセン、“ブルットバッド”のモンローで、ヴェッセンが絡む事件ではモンローや、彼の恋人でキツネ型ヴェッセンの“フクスバウ”であるロザリーも頼もしい協力者だ。ポートランド市警でのパートナーであるハンクや恋人ジュリエットは人間だが、ヴェッセンの世界を知り、ニックがグリムであることも承知して、公私にわたり彼を支える。
ニックの上司、レナード警部は、魔女型ヴェッセン“ヘクセンビースト”と人間のハーフで、ヴェッセン界を統治する“王家”のエリックとは異母兄弟の関係。だが、レナードは密かに反王族のレジスタンスに関わりがあり、エリックに逆らいニックを守ろうとする。苛立ったエリックは、フグ型のヴェッセン、“クラシェイ・モーテル”である“男爵”をポートランドに送り込み、無差別的に液体毒をまき散らしてゾンビ・パニックを引き起こし、そのどさくさに紛れてニックを誘拐しようとする。“クラシェイ・モーテル”の毒は人間を仮死状態にした後、凶暴化したゾンビのように変えてしまうものだったが、グリムであるニックには別の反応が出ており…。その頃ウィーンでは、王家の血を引くレナード警部の子供を宿したアダリンドが、“ヘクセンビースト”の力を取り戻すべく、ロマの女王シュテファニアの指示に従って儀式を進めていた…。