シーズン4

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一見普通の人間だが実は様々な魔物が人間社会に溶け込むために姿を変えただけに過ぎないヴェッセン。その存在が見えるグリム一族の末裔、ニック・ブルクハルトはポートランド市警察の刑事である。ヴェッセンに恐れられるグリムだがニックの親友は狼型ヴェッセン“ブルットバッド”のモンローで、ヴェッセンが絡む事件では、モンローや彼の恋人でキツネ型ヴェッセンの“フクスバウ”であるロザリーも頼もしい協力者だ。ポートランド市警でのニックのパートナーであるハンクやニックの恋人ジュリエットは人間だが、ヴェッセンの世界を知り、ニックがグリムであることも承知して公私でニックを支える。

ニックの上司であるレナード警部は、魔女型ヴェッセン“ヘクセンビースト”と人間のハーフで、ヴェッセン界を統治する“王家”の長、フレデリックを父に持つ。だが、レナードは密かに反王家のレジスタンスに関わりがあり、異母兄エリックを含む王家からの指示を無視し、逆にニックを守る行動を起こす。その頃ウィーンでは、王家の血を引くレナード警部の子供を宿したアダリンドが、“ヘクセンビースト”の力を取り戻すべくロマの女王シュテファニアの指示に従って儀式を進めていた。娘を出産し、魔力も取り戻したアダリンドだったが、王家の血を引く娘ダイアナをめぐりレジスタンスと王家が熾烈な争いを始める。レナードは娘ダイアナをレジスタンスに託すのだが、アダリンドは娘を取り戻したい一心で王家と取り引きし、魔術を使ってジュリエットに変身し、ニックからグリムの能力を奪う。

グリムの能力を奪われ、ヴェッセンの姿さえ見ることができなくなってしまったニック。能力が覚醒したばかりのトラブルは、町で唯一のグリムであることを自覚し、ニックの代わりに活躍しようと事件捜査に乗り込んでいく。ニックは失った能力の代わりに、トラブルと仲間たちの助けを得て、ヴェッセンが起こす事件解決に立ち向かおうとするのだが……。

一方王家のヴィクトルはレナードを亡き者にしようと暗殺を計画。狙撃され重傷を負ったレナードは生死をさまよっていた。そんな彼を見守る、謎めいた女性の姿があった……。