海外ドラマ「GRIMM/グリム」

第6話「魔の夜」WESEN NACHT

真夜中に通りの店や車が黒シャツを着たヴェッセンの一団に襲われた。生花店店主のケンは殺されベーカリーショップ店主のゼイヴィアは拉致される。ゼイヴィアの店の壁には爪跡の印が見つかり、ニックらはヴェッセンの仕業だと睨む。同様の事件がポートランドだけではなく、6つの都市でも起きていた。

ハーゼンフーシグ・シュネッケ

ドイツ語で“臆病なナメクジ”といった意味合いのヴェッセンで、ヴォーガすると見た目がかなりグロテスクな、フグのような形状になる。同じヴェッセンのモンローやロザリーでさえ「彼のヴォーガは忘れたい」と言わしめる気持ちの悪さで、ヴォーガ時は頭が膨れ上がり、水っぽい、ぬめぬめした皮膚はやや透き通り、毛細血管が視認できる。魚の目玉のようなゼリー状でまぶたのない巨大な目、穴のない丸い鼻が特徴的。巨大な口腔内にはギザギザの鋸状の歯が並び、全体から周囲が顔をしかめるほどの臭気を発する。普段は温厚だが怯えるとすぐにヴォーガしようとしてしまう。また、人間体の時に大きな体をしていても体力的に非力で、暴力にも全く抵抗できない。名前の通り“臆病”で、また“卑怯な”という意味もあるように、自分の生命が窮地に立たされれば例え卑怯な手であろうと使ってしまい、いわゆる正義感などは持ち合わせない。好物はハエ。

アイスビーバー

アイスビーバーについてはシーズン1第19話「目撃者」を参照。

スカレンゲック

スカレンゲックについてはシーズン1第15話「夢の島」を参照。





ハドリアヌスの長城

チャベスやトラブルが所属している組織、別名“ハドリアンズ・ウォール”という政府の組織。極秘の存在のために政府内でも知る人は少なく、また彼らも政府を信用していない。ハドリアヌスの長城は世界中に支部があり、各地でヴェッセン狩りをしているが、現在彼らがターゲットとしているのは人間界に暴動を引き起こすヴェッセンの組織で全員が黒シャツを着て行動し、彼らの行動の証として4本のかぎ爪の跡を残すことが分かっている。合言葉は“オックルタトゥム・リベラ”。実は歴史上名高い暴動の大半はヴェッセンが扇動したもので、ギルドの廃止が原因とされている1789年にパリで起きたレヴェイヨン事件、義和団の乱や南北戦争での徴兵暴動、そしてボストン茶会事件も、背景にはヴェッセンの扇動があるとされている。

「失楽園」『覚醒し立ち上がれ さもなくば永遠に堕ちよ』

『失楽園』はイギリスの17世紀の詩人であり、共和派の運動家である、ジョン・ミルトンによる、旧約聖書の『創世記』をテーマにした壮大な初期近代英語の叙事詩で、ダンテ・アリギエーリの『神曲』とともに知られる、キリスト教文学の代表作。ヤハウェに叛逆して敗北した堕天使ルシファーの再起と、ルシファーの人間に対する嫉妬、そしてルシファーの謀略により楽園を追放されたが、その罪を自覚して楽園を去る人間の姿を描く。

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