海外ドラマ「GRIMM/グリム」

第8話「チュパカブラ」CHUPACABRA

散歩中の男と飼い犬が襲われる。その手口から、目撃者のプエルトリコ人は、家畜を襲い血を吸う都市伝説の怪物チュパカブラの仕業だと断言する。どうやらチュパカブラの正体はウォルドレオールとして知られる、病にかかって変貌したヴェッセンのようだ。一方エスカレートしていく嫌がらせにモンローは……。

ウォルドレオール

名前の由来はドイツ語の「虐殺の血」で、ヴェッセンが感染する一種の疾患による異形化である。感染すると高熱や吐き気に襲われ、犬のような形相、ギラギラした血のような赤い目、ゴツゴツした体毛に覆われ、血斑の浮いた皮膚などが見られる。この病気は蚊によって媒介され、罹患すると血を求めて彷徨うようになるが、その間の記憶はない。この状態になると、ヴェッセンが見えない一般の人間にも異形の怪物として姿が見えるようになる。グリムの記録によれば、1975年、噂を追ってプエルトリコのモカという小さな町に到着し、ウォルドレオールに遭遇。地元住民は「モカの吸血鬼」と呼んでいた。この症状になったヴェッセンは、元は何の種族であれ、ボサボサの長い髪、赤くギラつく目、犬のような顔からしたたる血という恐ろしい異形と化し、誰の目にも見える状態となっていた。罹患し、変わり果てた姿が中世以降ウォルドレオールとして知られるようになった。原因については、当時は恐水病、マラリアの可能性があったが現在はデング熱の親戚で、珍しい血液の病気「カディンガペポ」(スワヒリ語で悪魔病という意味)だということが判明している。ヴェッセンだけに体液を通じて感染する。治療を施さないと感染後48時間で永久に変異したままになる。現代ヴェッセン界では調合薬の注射で完治する。調合薬はパパイヤの乾燥葉にタワタワ草の粉末、ゴツコラをすりつぶし、液化した牛のヒザ(ゴシツという漢方薬の一種)を加える。これを加熱し脊椎に注射する。

コヨータル

コヨータルについてはシーズン2第3話「群れの掟」を参照。





南米で目撃される吸血UMA『家畜の群れは常にそばに置き、自分も血を守ること。チュパカブラは飢えている』

チュパカブラ(Chupacabra)はチュパカブラスとも言い、主に南米で目撃される吸血UMAのこと。「この生物に家畜の血が吸われた」という報告が相次ぎ、スペイン語で「吸う」という意味の「チュパ」と、「ヤギ」という意味の「カブラ」から、「チュパカブラ」(ヤギの血を吸う者)と呼ばれるようになった。プエルトリコで1995年2月に初めて姿が目撃されたとされ、目撃例はチリ、メキシコ、アルゼンチンほか、アメリカなどにも及ぶ。身長は約1メートルから1.8メートル程度。全身は毛に覆われ、大きな赤い目、牙が生え、背中にトゲがあるとされるが、どれも確証はない。正体については動物説、想像説、人間説、実験・生物兵器説、未確認生物説、宇宙人説、昆虫説などがある。

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